◆Igo マネ碁について
黒1手目天元、その後は相手の打った手と点対称に打ち続けるのが、よくあるマネ碁です。
マネ碁に慣れていない人を相手にした場合、ある程度効果的。

※慣れていない人に対しマネ碁する戦法は、
相手がどう対処すればいいのか迷って、持ち時間を無駄にすり減らしたり、
ペースを崩し、下手な手を打ったりします。
ただし、
マネ碁に慣れている人を相手にすると一方的に形勢を損ねる事となります。
マネ碁の弱点
真似をする方は主導権を握る事が出来ません。
真似されるほうの注文に従って打ち続ける事になります。
そのため、悪くなるような状況になる前にマネ碁をやめる必要があります。
◆Igo 簡単なマネ碁対処方法
黒番マネ碁(1手目天元の太閤碁)では、天元にツケる。
白番マネ碁では、隅からのシチョウを激突させる。
こういった方法が有名ですが、実戦でやるとなると中々に難しい。
当然ですが、
相手は悪くなると思ったら、途中で回避してきます。
マネ碁対策をテンプレート通りに覚えるだけだと相手が回避した後、どう打つか悩ましいです。
◆Igo 太閤碁の簡単な対処法
相手のマネ碁に対しては天元の石の働きを弱めるのが一番やりやすいです。
これなら初心者の方でも簡単にマネ碁を対処出来ます。

→

黒の形が悪いのがおわかりになると思います。
この形は、黒は右図のように1を打ったという理屈です。
天元の一手が明らかに働いていません。
この図は明らかに黒まずいので当然ながら回避してきます。

→

黒が途中で回避ようと黒5のようにマネ碁をやめた場合、
前図程ではありませんが、やはり天元の黒1が働きに乏しいです。
黒1と打つよりも、もっと大きいところがあります。
この形は若干黒不満でしょうか。

→

この後の展開として、黒7と膨らんで黒9と打って黒好調に見えますが……

黒28目 vs 白24目 + コミ6目半、白の2目半勝ちとなります。
この展開はいけないので、黒はもっと頑張った打ち方をしなければいけません。
◆Igo マネ碁の評価
実戦などでマネ碁をするとあまり良い顔はされません。
ただし、全く打たれないという訳ではありません。
プロの対局において、序盤マネ碁で進むという展開もたまにあるようです。
黒番でのマネ碁
一手目を天元に打ちその後は白の真似をするのが所謂、太閤碁。
一手目を天元以外に打ち、白の真似をする変化球じみたマネ碁をもある。
これは太閤碁ではない。
白番でのマネ碁
白が黒の真似をして打つ碁、黒が天元に打ったらそこで終了する。
ただし、天元に打って解消する方法は黒としてはあまりやりたくない。
天元の石を働かせなければならないという制約がもれなく付いてくる。
シチョウ作戦で相手の回避に持っていくのが無難だろう。
置き碁でマネ碁
置き碁でマネ碁をやれば"ほぼ必勝"と言っても過言ではありません。
基本相手と同じように打ちますが、
1.自分にとって明らかに効率が良くない手は真似ず別に打ち、マネ碁を継続する。
マネ碁だからと言って、全ての手を真似る必要があるかどうかは別の話しです。
2.置いている石をポン抜きに来て当たりになった場合、2子にして石の利きがなくならないようにする。
こういった事をされると白としては泣きたくなります。
打っていて楽しくない上、実力の向上にも繋がらないでしょうけどね……
◆Igo 太閤碁について
所謂大公のマネ碁、豊臣秀吉が名人相手の真似をして打って1目勝ったという逸話。
本当にあったのか、接待試合だったのかどうかよく判りませんが、
現在では白に6目半のコミがあるため太閤碁(黒1手目天元のマネ碁)が打たれる事はまずありません。
太閤碁のほか、白番マネ碁も現在では勝率が5割を切ったという厳しい状況です。
やはり、主導権を握れない、注文通り打たされるというのが大きいのでしょう。
マネ碁関連記事
6路盤マネ碁 6路盤必勝法 及び 6路盤マネ碁潰し(ネタ)
19路盤マネ碁 シチョウ当たりを利用したマネ碁潰し(基本)
9路盤マネ碁 白番マネ碁実戦譜(有段者向け)
TOPに戻る:
囲碁戦記