◆Igo 四隅を取って負ける
格言「四隅を取られて碁を打つな」
囲碁ではまず隅を取ることを教えられます。
囲碁番組でも、
隅は少ない手数で地に出来る など、隅の優位性が強調されることがほとんど。
碁の定石等に置いても隅の地は重視されます。
しかしながら、
四隅を取っても勝てるかどうかと言われると話は別。
とある一局が終わったところ（私が黒です）
アゲハマ黒+1、
白+5、コミ6目半
あれ……？ 黒……？ 負けてね……？
ヨセに入ってからなんか嫌な予感はしてたんだ。
ほんと、黒足りてませんね。
四隅に加えて中央まで取って負けとか洒落にならんですよ！
◆Igo 地合いの計算
一見すると多く見えた黒ですが、
こうやって数字にするとそうでもないことがわかります。
黒地：2+3+7+8+12+23 = 55目
白地：4+4+5+6+7+22 = 48目
盤面で黒7目優勢ですが、アゲハマとコミがあります。
黒：55+アゲハマ1 = 56目
白：48+アゲハマ5+コミ6.5 = 59.5目
白の3目半勝ちです。どうして、こんなことが・・・
◆Igo 打っていた時の気分
打ってるときは、中盤で、白四隅取られた上、中央にも地がついてない。
四隅取るのは死亡フラグだが、中央まで取れば無問題だろ、常識的に考えて。
四隅に加えて中央まで取るなんて、あたいったらカンペキネー。
⑨！ かったな！ やったか！ 第三部完！
白涙目ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ m9(^Д^)
って思いながら打った結果がこれだよ！
黒涙目ワロエナイ。
どうしてこんなことに・・・、
こんなの絶対おかしいよ！
◆Igo 四隅を取って負ける理由
四隅を取って負ける理由は相手の厚みが強化される点にあります。
四隅取ってる側の石は全部、隅の方向（内側）へしか力が働きませんが……
隅を取れなかった側の石は、中央方向（外側）への力があります。
これが所謂、厚みと言われる評価しがたい力。
四隅を取った側は、この厚みが全く無いのが問題となります。
中央に大きく地を作られたなら、隅にせせこましく作った地合いなど吹き飛びます。
◆Igo 四隅に加えて中央を取る
今回、私は四隅を取ったうえで中央まで取りました。
でもかてなかった。
ここまでやっても駄目なのか……？
というよりも、根本的に四隅取らされた打ち方が駄目だったのか……
この一局、相手が隅を譲ってくれたから四隅取ることになったのだが、
ヨミというよりも、大局観、構想や計算自体の力で負けた感がある。
白から見たら、
黒の打ち方ヘッボいなあ、センスないんじゃない？
って感じだろうか……
左辺の白が大きく固まってしまったのが痛い。
とはいえ、厚い白のところでこれ以上、中央で上手くやるのは難しい。
中央でそこそこやれそうでも、四隅取るのは良くないようだ。
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