トーシロ囲碁戦記 棋譜・詰め碁・手筋・定石集

9路・13路・19路について、囲碁のド素人(トーシロ)が囲碁について語ります。序盤の石の方向性からヨセの計算、詰碁、手筋、定石の他、ソフト、私の打った棋譜から好手・悪手・手割り等を検討、どういう打ち方をすると効率がいいか見ていきます。

◆Igo ポン抜きは無条件で30目とは言えません

30目のポン抜きのほか、ポン抜きもどきのボン抜き。 ポン抜きであっても数目の価値しかないゴミポン抜きなど様々。 基本、ポン抜きは序盤、中央に近く、なおかつ自分の弱いところに作るほど価値が高いと言えます。 逆に言うと後半、端っこ、なおかつ自分の強いところに作るポン抜きは産業廃棄物と言えます。 ポン抜き自体は大した地ではありませんが、 相手の1子を盤上から取り除く、眼形があるためそれだけで強いという点が強みです。

◆Igo ポン抜きの価値評価

盤図を元にポン抜きに価値があるか否か示します。 見事中央にポン抜きを作っています。 このポン抜きはかなり価値が高いですよ。
or ポン抜きは作れてますがちょっと端の方、これでは不満ですね。 ポン抜きの効率が悪すぎます。
理想的なポン抜き、序盤、中央付近、 相手の強いところ、つまり自分の弱いところにポン抜きを作れています。
ゴミポン抜き、自分の強いところをいくらポン抜きで強化しても無駄なんだよ…… 生きている石に眼形を一手無駄にして付けてるようなもの。
そこそこのポン抜き、序盤、中央付近、 これ位出来れば上出来でしょう。
端っこでのポン抜き、酷いってレベルじゃない。
ヨセでのポン抜き、 基本的に後半になればなるほどポン抜きの価値は減少する。
所謂ボン抜き、ポン抜きの形ではない。 ポン抜きは4手で相手の石を抜いた形です。

◆Igo ポン抜きの価値が高い理由

ポン抜きの価値が高い理由として厚みの他、相手の石を盤上から取り除く点が挙げられます。 アゲハマの価値という意味ではなく利きを無くすという点が大きい。 ポン抜きの効果 1.手厚い形だと後の展開で有利に働く。 2.当り放置の状況から逃げ出しを防止する。 3.二子にして捨てるなど、捨石として利用されるのを防ぐ。 4.抜いておくことで将来のシチョウ当たりやダメ詰まりを防ぐ。 5.生きている石は強い。ポン抜きは眼形があるため、死ぬ心配が少ない。 ポン抜かないのもあり 後半になると手厚い手を打ってもあまり役に立ちません。 序盤でもポン抜く場所が端っこなら、わざわざポン抜く必要はありません。 また、自分の強いところでポン抜きを決めても厚みが重複してあまり役に立ちません。 囲碁は効率を求めるゲームです。 ポン抜きよりもいい手があるなら、そちらの手を優先してください。
◆Igo 天元のポン抜きが最強
19路対局における最強のポン抜きが序盤の天元抜きです。 通常のポン抜きのメリットに加え、盤面全体においてシチョウ有利という特徴を併せ持つ。 白には全くと言っていいほど地がありませんが、これで形勢ほぼ互角と言われています。 (天元の黒石を抜いており、次が白番ということを加味すると、若干白良し) この天元のポン抜きは30目どころか、60目の価値があるのではないかという話です。 (人によって40〜60目の価値と評価が分かれます、個人的には40目+先手権位だと思う) ※ちなみに、初手天元ではなくこの形になった場合には、白大悪です。  黒石抜いていないポン抜きもどきの形で、後手とか絶望的すぎます・・・
◆Igo 亀の甲60目について
ポン抜きと似た形で、亀の甲というものがあります。 図のように石を2つ抜いた形の場合、ポン抜きと似た形ですが、ポン抜きとは別物で、 ポン抜きの2倍、60目として評価します。 ポン抜き自体、厚いと言われますが、亀の甲はまた別格です。 こんな石を作られたら、まず攻められません。 攻めたところで上手くいきませんし、どれだけ無駄に手数がかかるか判ったものではない・・・ ※このほか、亀の甲の尻尾付き(尻尾抜けとも言う)という形になると、  さらに、亀の甲の価値が増大します。 亀の甲もポン抜きと同様に、無条件で60目という訳ではありませんが、 相手に許すと苦戦することになりますので、出来るだけ避けましょう。 TOPに戻る:囲碁戦記
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