◆Igo リーグ入りについて
日本の三大棋戦（棋聖、名人、本因坊）には、リーグというものが存在します。
予選を勝ち上がり、リーグ戦への参加資格を得ることを、
リーグ入りという。
なお、リーグに残留できるかどうかは別問題。
※リーグ成績下位だと、没落（陥落）となり、予選から上がって来なければならなくなる。
※天元、王座、碁聖、十段には、リーグが存在せず、トーナメント戦となっています。
このほか、リーグが存在するのは、女流名人戦くらいです。
◆Igo 棋聖戦リーグについて
三大棋戦の中でも、棋聖戦はリーグに特化しています。
名人戦や本因坊戦には、リーグが１つしかありませんが、
棋聖戦には、
S・A・B・Cという４つのクラスが用意されています。
| Sリーグ | ６名 | → | 挑戦者決定トーナメントへ | 上位２名 |
|---|
| リーグ残留 | ２名 |
| リーグ陥落 | ２名 |
| Aリーグ | ８名 | → | 挑戦者決定トーナメントへ | 上位１名 |
|---|
| リーグ昇格 | １名 |
| リーグ残留 | ２名 |
| リーグ陥落 | ４名 |
| B１リーグ | ８名 | → | 挑戦者決定トーナメントへ | 上位１名 |
|---|
| リーグ昇格 | １名 |
| リーグ残留 | ３名 |
| リーグ陥落 | ３名 |
| B２リーグ | ８名 | → | 挑戦者決定トーナメントへ | 上位１名 |
|---|
| リーグ昇格 | １名 |
| リーグ残留 | ３名 |
| リーグ陥落 | ３名 |
| Cリーグ | １６名 | → | 挑戦者決定トーナメントへ | 上位１名 |
|---|
| リーグ昇格 | ５名 |
| トーナメントより
１６名 | リーグ残留 | １０名 |
| リーグ陥落 | １６名 |
※棋聖戦のSリーグが、名人戦や本因坊戦のリーグと同列に扱われます。
※ほかのリーグ棋戦とは違い、以下の６人で変則トーナメントを行い、挑戦者を決定します。
Sリーグ優勝者、Sリーグ準優勝者、Aリーグ優勝者、B１リーグ優勝者、B２リーグ優勝者、Cリーグ優勝者。
◆Igo 名人戦リーグについて
名人戦リーグは、６名のリーグ残留者と予選を勝ち抜いた３名で争われます。
９名の内、１名が挑戦者となり、３名は没落で予選からやり直し。
残りの残留者は、翌年にチャンスを繋ぎます。
| 第42期 名人戦の場合 |
|---|
| 名人戦リーグ | シード | ６名 | → | 挑戦者 | １名 |
|---|
| 最終予選より | ３名 | リーグ残留 | ５名 |
| リーグ没落 | ３名 |
| ↑ |
| 最終予選 | シード | ９名 | → | リーグ入り | ３名 |
|---|
| 予選Aより | １６名 |
| ↑ |
| 予選A | シード | ３７名 | → | 最終予選へ | １６名 |
|---|
| 予選B・Cより | ３６名 |
| ↑ |
| 予選B・C | 参加者 | ２７２名 | → | 予選Aへ | ３６名 |
|---|
見て判るとおり、リーグに残留できるか否かは死活問題。
リーグ６位と７位、たった１つの差で明暗が分かたれます。
◆Igo 本因坊リーグについて
本因坊リーグは、４名のリーグ残留者と予選を勝ち抜いた４名で争われます。
８名の内、１名が挑戦者となり、４名は没落で予選からやり直し。
陥落人数から判るように、
リーグ残留が最も難しい棋戦となります。
| 第72期 本因坊戦の場合 |
|---|
| 本因坊戦リーグ | シード | ４名 | → | 挑戦者 | １名 |
|---|
| 最終予選より | ４名 | リーグ残留 | ３名 |
| リーグ没落 | ４名 |
| ↑ |
| 最終予選 | シード | ９名 | → | リーグ入り | ４名 |
|---|
| 予選Aより | ２４名 |
| ↑ |
| 予選A | シード | ５６名 | → | 最終予選へ | ２４名 |
|---|
| 予選B・Cより | ５６名 |
| ↑ |
| 予選B・C | 参加者 | ２５４名 | → | 予選Aへ | ５６名 |
|---|
予選から勝ち上がってきても、残留できる見込みの少ない厳しい棋戦。
◆Igo リーグ入りと昇段について
囲碁は、勝ち数等による昇段のほか、リーグ入りによる昇段規定があります。
三大棋戦（棋聖、名人、本因坊）の
リーグ入りを果たすと、七段に昇段します。
※棋聖リーグ入りは、Sリーグのみ。
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