◆Igo 囲碁人口の減少問題
囲碁も将棋も衰える日本・・・、歴史あるゲームが廃れていくのは寂しいですね。
とはいえ、私としましては
無理に普及させるようなものではないと考えています。
流行り廃り、残るものは残りますし、消えるものは消えていきます。
囲碁が衰退するということは、ほかに対し行く人が増えるということ、
逆に囲碁が発展するということは、ほかの所から人を引き抜いているってことです。
◆Igo 囲碁と将棋の世界人口について
日本国内では、囲碁人口よりも将棋人口が多く。
世界レベルで見ると、将棋人口よりも囲碁人口が多いと言われますが・・・、
実際のところ、
世界レベルでも将棋人口の方が多いです。
テーブルゲーム | 世界 推定人口 | 日本 推定人口 | 備考 |
チェス | 推定 5 〜 7億人 | 推定 100万人 | ヨーロッパ各国で人気 |
中国麻雀 | 推定 5 〜 7億人 | 不明 | 日本では麻雀ではなく、麻将と呼ばれる。 |
麻雀(日本) | 不明 | 推定 600 〜 900万人 | ネットで一番敷居の低いテーブルゲーム? |
中国将棋(シャンチー) | 推定 5億人 | 不明 | 中国とベトナムで人気 |
朝鮮将棋(チャンギ) | 推定 700万人 | 不明 | ほぼ、朝鮮半島オンリー、北朝鮮は集計外? |
将棋(日本) | 推定 600 〜1,000万人 | 推定 500 〜 900万人 | ほぼ、日本オンリー |
囲碁 | 推定 3,600 〜4,200万人 | 推定 300 〜 500万人 | 競技人口の半数超が中国 |
リバーシ(オセロ) | 不明 | 推定 6,000万人 | ※推定人口の定義が緩い |
※レジャー白書の調査が一番正確で有効なソースになると思う。
ただし、母集団が3,000人程度の調査なので、結果に偏りがある場合があります。
※レジャー白書の囲碁人口の定義は、1年に1回以上ゲームをする15歳以上の人らしい。
ただし、これが一般的な定義なのかどうかは微妙。
そもそも、囲碁人口という定義自体が不明確。
ゲームの存在を知っている? 一度でも打ったことがある? ルールを知っている? 等・・・
◆Igo どうなる 日本と世界の囲碁人口?
残念ながら、
日本の囲碁人口が今後、増加する見込みはありません。
日本自体が少子高齢化の上、昔と違って・・・、
スマホ課金ゲー、TVゲーム、オンラインゲーム、PCゲーム、とわぷぐ等、
ゲームには事欠かない時代。
わざわざ古臭いゲームをやる理由とか、ないんですよね。
私の周囲でも、囲碁をやろう!
なんて人を見かけたことがありません。
面白い
オンラインゲームがあったら、人に勧めたりもしますが・・・、
囲碁や将棋に関して、進んで勧めるという気にはならないです。
※囲碁や将棋は、若いうちに始めないと強くなるのが難しいゲーム(頭が固くなると頭打ちが早い)
囲碁は、頭良くないと打てない、勝てないというのは間違い。
囲碁の実力と頭の良し悪しは大して関係がない。
※日本は横並び教育、英才教育向けの国ではない。
韓国や中国では、30代になると、活躍できずに引きずりおろされる。
若い世代に、安易に囲碁や将棋をおすすめするのは憚られる。
※ヒカルの碁や3月のライオン、オンラインゲームの普及など、一時的なブーストはありますが、
継続的にプレイヤー人口を増やすというのは至難。
※山ガールならぬ、囲碁ガールやGOTEKIとかいう新規入門者向けの雑誌等があるらしいですが・・・、
なんやこれ・・・?
世界的に見ると囲碁は普及しだしてる
日本の囲碁人口は、今後ずっと右肩下がりでしょうが、
世界的に見れば人気の部類、
世界の囲碁人口でみると、安泰です。
最大レベルの人口を誇る中国の主要ゲームですし、
アルファ碁の衝撃などもあり、ヨーロッパ、南米においても少しずつ浸透していっています。
主要国家:中国(香港)、韓国、日本、台湾
ヨーロッパなど:アメリカ、ロシア、ドイツ、イギリス、フランス、オランダ
南米:ブラジル
◆Igo 今後の将棋界と囲碁界
日本においては、囲碁も将棋も不人気であり、
どちらも衰退していくでしょうが・・・、今後、発展する余地が大きいのは囲碁です。
これは、囲碁が将棋に勝っているとかそういう問題ではなく、
単に、
将棋はチェスのほか、中国将棋や朝鮮将棋と立ち位置が被っており、入り込む余地がない。
といった点に問題があります。
囲碁と将棋の普及比較など
1.将棋じゃないとダメなんですか?
世界の人々から見ると、中国将棋(推定 5億人)を捨て置いて将棋をやろうという気にはならない。
そもそも、チャトランガ系列では、チェス(推定 5 〜 7億人)がすでにありますよね・・・?
オリンピック第16回アジア競技大会では、チェス、囲碁、中国将棋(シャンチー)が競技種目。
やるとしたら、日本の将棋よりも中国の将棋・・・、となってしまいます。
囲碁は将棋に比べ、立ち位置が被るようなゲームがなく、競合が少なくなっています。
多少あるとしても、オセロ、五目並べ、チベット碁くらいのものでしょう。
2.将棋の駒は漢字で識別する。
将棋は、チェスの駒と違い、駒の形で識別化し難いという問題を抱えている。
日本人や中国人、ベトナム人(シャンチーが人気)にとっては慣れたものだろうが、
欧米の人にとって、漢字はマイナス要素。
この点、囲碁は単に黒と白の石があるだけなので判りやすい。
3.囲碁が将棋を上回ることはない。
素人目(入門者)から見ると、やはり将棋系列のほうが判りやすい。
世界的に囲碁が流行ったとしても、チェスや中国将棋(シャンチー)までは届かないでしょう。
4.将棋は囲碁よりもルールに発展性がある。
軍人将棋、挟み将棋、ついたて将棋、大将棋、まわり将棋、将棋崩し・・・etc.
囲碁は、こういった亜流の遊び方が圧倒的に不足している。
◆Igo 日本の囲碁人口が減少するとどうなるか?
囲碁人口の減少により、
囲碁市場がどんどん縮小していく。
高級碁盤や碁石、碁笥の需要減、碁会所、囲碁教室も段々と少なくなっていく・・・
そもそも、駄弁るだけなら碁会所じゃなくて雀荘でもいいじゃない?
スポンサー契約について
歴史のあるゲームということもあり、新聞社やテレビのスポンサーは今後も安泰だが・・・、
インフレしても、賞金額の増額などの交渉は難しそう。
日本棋院と関西棋院、プロ棋士
分裂と解散を繰り返す麻雀プロ団体よりもかなりマシな状況だが、統合したほうがいい。
まあ、実現するのは相当難しいでしょうが・・・
将棋と違い、現役を退いた人もプロとして席を置くことが出来るが・・・、
日本棋院が財政難という現状、何時まで続けることが出来るのか・・・?
また、9段が一番多いという現状を少しずつ改善していかなければならない。
いろいろと制度の見直しが求められている。
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囲碁戦記